どうも、読書大好きにっしーです。
さっそく参りましょう
【本日の一冊】
横で見づらいのでこちらの画像を、
韓非子をご存知でしょうか?
中国古典のなかで、人間をどう見るか?で2つの見解がありました。
・性善説
・性悪説
名前ぐらいは聞いたことがあるかと思います。
性善説は、“人間の本性は善だ!”と言ってて、
性悪説は、“人間の本性は悪だ!”と言ってます。
「相手が悪意できてもこちらは善意で応えよと言われてますが、これについてどうお考えですか?」と問われて、こう答えている。
「それなら、善意には何をもって報いるのかね。悪意には理性をもって報い、善意には善意をもって報いるがよい」
まえがき2ページ
と答えています。
性悪説では、“元から人間は悪だ”と捉えているので、韓非子の主張は相当厳しいです。
例えば、
部下の「六微」に注目せよ
「いくら忠誠心が高い部下でも、元々は悪なので、腹に隠し持つ6つの思惑に注意しろ」
と言っています。
なんだか人間不信になりそうですが、たしかにそうかもしれないと思うところも多々あり、
例えば、明智光秀なんかは、主君である織田信長を裏切ってますよね。
あれも、韓非子の人間学を採用していればもしかしたら信長も死んではいなかったのかもしれません。
トップには全員とは言わないまでも、汚い心をもった人がすり寄ってきますからねぇ。
某アーティストの話でも、成功した途端に手のひらを返すものたちがいるとか。
今まで寄ってこなかった人が寄ってくるようになってきたらその人たちは腹に6つの思惑を抱えているかもしれません。
孔子もこう言っています。
「その以ってする所を視、その由る所を観、その安ずる所を察すれば、人いずくんぞ廋さんや」
わかりやすく訳すと、
「人間を見るのに、その人の現在の行動を観察するばかりでなく、さかのぼってその動機は何か、また、目的は何かを仔細に検討してみる。そうすれば、誰でもその本性を隠し通すことはできない」
十一章 人間を読み、状況を読む
94ページ12行目
と言っています。
「全員を無条件に信頼しなさい」とはいってないわけで、信じることは大事ですが、少しは疑う心を持とうねって話でした。
そういう人たちを見極めるにはどうしたらいいんだ?ということも書いてあって、
一、知っているのに知らないふりをして尋ねてみる。
一、ないことをあったことにして相手を試してみる。
三章 「術」をもって部下に臨む
28ページ 7行目
“ないことをあったことにして相手を試してみる”なんて自分たちが部下の立場なら恐ろしいですが、
それで、ちゃんと「ないものはない」と言えるかどうかって結構大事ですよね。
はあちゅうさんも、
前にとある社長が「どんな人が信頼出来ない人か」と問われて「自分にはへこへこするのに、秘書には横柄な態度を取る人」って言ってた。ためしに私も秘書へのメールを見せてもらったらそういう人をみつけてしまった。私がみていない場所では私の大切な人に失礼な態度を取る人をなんで信頼出来るだろう
— はあちゅう (@ha_chu) 2018年10月11日
なんてこと言ってましたが、韓非子的にはそれでオッケー👌なんです!
やっぱ全員が全員いい人ってわけじゃないから、全ての人を無条件に信頼するのは危険ですね。
特に今は、インターネットが発達して世界中誰でも繋がることができるじゃないですか。
だからここらへんは特に注意しといたほうがいいかもです。
お人好しこそ
疑う力も身につけましょう!!
気になった方はぜひ👇
最後まで読んでいただきありがとうございました!!